第43話 裏切り [ The Departure ] 02/05/19
written by ぷよぷよ

マリアのナビゲーション: マックスは、とうとう先月テスと結ばれたの。リズ がいるのに、許せないわ。アレックスは、エイリアンに殺されたという、リズの 考えは正しかったの。 マイケルのナビゲーション: テスは、マックスの子供を妊娠した。その子は 今、死にかけていて、その命を助けるためには、故郷の星に帰るしかない。だ が、運良く故郷の星に変える方法がわかったんだ。

グラニギスが設置されている岩山内部に、マックス・マイケル・イザベル・テス が集まっていた。マックスは、手に水晶の棒のようなものを手にしていた。これ は、リズがアレックスを殺したエイリアンを追い求めているときに見つけた、グ ラニギスを作動させるためのキーだった。このキーを使ってグラニギスを始動さ せてしまったら出発までに24時間しかない。そしてまた、グラニギスを移動手段 として使えるのは、たった一度きり。それは、故郷の星に戻ることの出来るチャ ンスは、一度きりということでもあった。イザベルは、急な故郷の星への帰郷に とまどっていた。マイケルは、アレックスを殺したエイリアン=リアナを放って 帰郷することに反対だった。マックスは、「僕が片づける」と答えた。そんな話 の中、キーを眺めて始動させることをためらうマックス。その時、お腹を押さえ ながらテスが「マックス・・・・・」と心許なげに言う。マックスは、意を決し て操作盤にキーを差し込んだ。グラニギスは、始動した。驚きと不安を隠せない 表情。「別れを告げてこよう、地球のみんなに。」マックスは、言った。

クラッシュ・カフェのテラス。リズとマリア・カイル・ショーンが楽しそうに語 らっていた。カイルは、トトントトンと指でリズムをとっていた。マリアがそれ を指摘して、止めて欲しいという。そこへ、険しい顔をしたマックスとマイケル がやってきた。「俺たちおじゃまかな」と言いながら、カイルとショーンが席を 立っていった。マックスは、リズに、「君の部屋で話したい」と願い出た。マイ ケルは、「今夜二人で会えないか?」とマリアに言った。 リズの部屋で、リズ とマックスは向かい合って話した。マックスは、リズに「アレックスはエイリア ンに殺されたんだ」と素直に認めた。「私は、あなた達を責めるつもりはなかっ た」とリズは、マックスに素直に謝罪する。「リアナについて全てを教えて欲し い」そう言ったマックスに、何かを感じたリズは、「ついて行く」と告げた。  エバンス家では、イザベルと両親が楽しげにテーブルを囲んで中華料理のデリバ リーの夕ご飯をとっていた。優しい両親との会話の中、イザベルは、そっと涙を ぬぐいに台所へたった。 テスは、バレンティー家でバレンティーに介護しても らっていた。バレンティーは、「この家に住むといい。そのお腹の子と一緒にこ の家の一員になるといい。」と言われて、「ありがとう、おとうさん」と声をか けたりした。バレンティーは、感激した面持ちになった。バレンティーが部屋を 出た後、テスは、疲れた顔をした。

リズとマックスは、夜の道をリアナのいるラスクルーセスの大学へ到着してい た。二人は、学生寮に入り込んで、ダクトから、リアナの部屋の様子を窺った。 リアナは、糸を針の穴に通そうとして失敗した。テッシュで血をぬぐうリアナ。 リズは、マックスの様子がいつもと違うと感じていた。火災を起こしてリアナを 殺す・・・。マックスは、リズに車で待っているよう指示して、リズはダクトを 出た。だが、その時、リズの中でリアナが、糸を針の穴に通している姿が思い浮 かび、ひっかっかった。あわてて、リアナの部屋のドアをたたいた。リアナを部 屋の外に連れ出した。その時、リズは、リアナの血の付いたテッシュを持ち出し た。間一髪で、マックスのリアナ殺害は阻止された。マックスは、どうして邪魔 をしたのかリズを問い詰めた。リズは、はっきりと言った。「あの人は、エイリアンでも、犯人でもないわ!!」

夜の墓地。イザベルがアレックスのお墓の前で、座り込んでアレックスに語りか けていた。イザベルには、幽霊となったアレックスと会話が出来たのだった。ア レックスは、泣きじゃくっているイザベルに、「帰った方が良い」と優しく答え た。だが、前世で家族を裏切ったような恐ろしい女だったことと、この地球だっ てイザベルにとっては故郷であるという気持ちをアレックスに訴えた。幽霊の姿 でも、アレックスに会えなくなることの寂しさも告げた。心が揺れているイザベ ルに、アレックスは、やさしい。イザベルは、アレックスに「パーティーの夜、 あなたとダンスした時が私の今までの人生で一番幸せな瞬間だった」と告白し た。「僕もそうだよ。イザベル。さあ。踊ろう」とアレックスは、イザベルを誘った。お互いもたれ合いながら、スローダンスを踊る二人。

マックスは、ラスクルーセスから戻る途中、車を路肩に止めた。「言わなくては いけないことがある、テスのことだ」 「知ってる、付き合っているんでしょ」  「それだけじゃあない。この間、彼女と一夜を共にした」 一瞬驚くが、リズ は、さりげなく 「そう」とだけ答えた。追い打ちをかけるように、 「そし て、子供が出来た」 リズは、複雑さを隠さない顔をした。「子供?」 「あ あ」 ・・・・・・・ リズとマックスは、人気のない部屋で顕微鏡をのぞいて いた。リズが持ち帰った、リアナの血の付いたテッシュを調べた結果、リアナの 血は人間のものであった。リズはマックスに言った。「私がエイリアンなら針と 糸なんて使わない」 それがリズのリアナへの疑惑について違和感を覚えた理由 だった。 「じゃあ、誰がアレックスを殺したんだ?犯人はいったい誰だ!?」  「犯人は、無実の少女に罪を着せようとしていた。もう一度考え直して、真犯 人を突き止めなきゃ、犠牲者が出る前に・・・」そう言うリズに苦しげな表情で マックスは、言う。 「それは無理だ、時間がない」 「それどういう意味?」  「テスのお腹には僕の子供がいる」 「その話は、もう聞きたくない」 「地 球にいたらその子は死んでしまうんだ・・・・帰る」 「どこへ?」 「故郷の 星へ」 「帰るの、まさか、わたし、いつ?」 「朝、陽が昇ったらすぐ」  「だって、まだ、問題は何も解決していないのよ」 「グラニギスは、もう作動 しはじめている」 「無責任だわ!そんな言い訳は聞きたくないわ」 「わかっ ている」 「殺人鬼を野放しにしたまま、逃げ出す気?」 「そうするしかない んだ」 「子供のため、だったらどうして、子供をつくったりしたの!?」  「怒って当然だ」 「私は、あなたを信じて全てをあなたに捧げてきたわ。親に 嘘をついたり、法律を破ったり、銃で狙われたり、命がけで戦ってきたじゃな い。なのにあなたは、私を置き去りにしてテスと故郷の星に帰るっていう の!!」 「それじゃあ、リズ。カイルと寝たのも僕のためだって言うの か!?」 黙って大きな瞳でマックスを見つめたリズ。そして「家へ送って」  そして、歩き出した。マックスは、リズのハッキリとした答えをもらえないまま うちひしがれた顔をした。

マイケルの部屋。マリアが、訪れた。部屋は、たくさんのろうそくの灯火でロマ ンティックに揺れていた。「なーに、これ?」マリアは、その雰囲気に驚く。マ イケルは、真面目な顔をしてマリアをソファーに座らせて、マリアと向かい合っ て話し始めた。 「君には、良いところがいっぱいあるけど、僕には、その素直 さが、僕には救われる。目を見れば、君が何を考えているのか手に取るようにわ かる。何度も冷たいそぶりをしたり、怒らせるようなことをしてきたけど、君の 気持ちはわかっていたよ。・・・・リズがマックスとKissをした時、映像が見え た。でも、君には見えなかった。あれには傷ついたろ?・・・君には見えなかったのは、僕なんだ、見せまいとしてたんだ。僕は今まで、人に心を開いた事なん てなかった。僕の心の中には、怒りや悲しみばかりが渦巻いていたから、暗い僕 の胸の奥を人に見られたくなかった。でも、今は違う。君に全てをみて欲しい、 僕の全てを。手を貸して・・・・・」涙を潤ませながらマイケルは、マリアに告 白した。マリアは、そっと手を差し出し、優しく手を握られるままに目を閉じ た。そこには、宇宙が広がりマイケルの過去が流れ、マリアの優しい顔が映っ た。微笑むマリア。「マイケル」お互い寄り添い、しっかりと優しく抱き合っ た。ろうそくの灯火は、揺れながら、用意されたイタリア料理は手つかずのまま、二人は静かに横たわった。

バレンティー家では、テスの部屋にカイルが、赤ちゃんが出来たことのお祝いに と花束を持ってやって来ていた。母親が家を出て行って以来、この家になかった 優しさをテスが運んできてくれたと感謝の気持ちを伝えた。だが、カイルは、急 にアレックスの姿を見たり、アレックスの声を聞いたりした。「アレックスがこ の部屋に来たんだ!!こんな大事なことを忘れたんだろう?父さんに知らせな きゃ!」そう取り乱すカイルに、テスはパワーを使って忘れさせた。カイルの記 憶を操作していたのだった。落ち着いたカイルは、テスを優しく抱き寄せる。そ の肩越しにテスは、気持ちの悪い顔をした。

クラッシュダウンカフェの前。リズとマックスは、車に乗って最後の会話をしよ うとしていた。「卒業するときに指輪を贈るって言う夢は叶えられなかったけ ど、君にこれをもらってほしい。僕がこれから住む星のものだ」それは、イザベ ルがアサートンの家で見つけたペンダント。「これだけを残して、去ってゆく の?今までのことは何だったのかしら?」 「リズ、本当にカイルと寝たの か?」 リズは、黙ったまま首をユックリと小さく横に振る。マックスをしっか りと見つめたまま。瞳をそらさないリズに、マックスは、何かを感じた。「なに もかも、最初からやり直せたらな・・・君ともう一度・・・・」そうして、二人 は、ゆっくりと唇を重ねた。 「今度こそ、永遠にお別れなのね。教えて、テス を愛してる?」 「君への愛とは、異質なものだ」 少し満足そうな笑みを残して、リズは、マックスを断ち切るように車から下り た。カフェのドアを開ける前、少し振り返った。そんなリズにそっと微笑むマッ クス。リズの姿がドアの中に消えた。抑えきれない悲しみに、涙するマックス。

マイケルの部屋。ベットの上に横たわる二人。マリアは、うれしそうにマイケル に言う。「私たち宇宙の歴史に残る大いなる一歩を踏み出したのね。うふふ。」 無邪気なマリアとは反対に、物思いに顔を曇らせているマイケル。「愛している よ。だけど、僕は、僕たちは故郷の星に帰らなくてはいけない・・・・いや、数 時間しかない。もう、そうするしかないんだ。別れたくない・・・・いつかこん な日が来るとわかっていたけど、でも、ずっとこのまま・・・・・」 「一緒に いられるのは後どれくらい?」 「1時間」 「1時間、ずっと私を抱いてい て!!」 マリアは、マイケルにしがみつく。

エバンス家。イザベルの部屋。マックスとイザベルは、両親に残すビデオレター を作成していた。イザベルは、マックスに「僕の故郷はお前だ」と言われて、地 球を離れることを決心した。リズは、真夜中、ショーンの部屋を訪れていた。 ショーンとベッドで抱き合いKiss。ところが、「やっぱりだめ。私どうかしてい る。マックスと別れて、とても切なくて。ごめんね、ショーン・・・・・」  ショーンは、寂しそうに理解する。そして、ショーンの元から去るリズ。マックスとイザベルは、ビデオレターを取り終わると、何も持たずに部屋を出た。部屋 を出るときイザベルは少し立ち止まって自分の部屋を振り返った。そして、ドア を閉じた。マックスは、テスを迎えにテスの部屋に行った。「行こう」 「マッ クス本当にこれで良いの?」 うなずくマックス。 「そうよかった・・・」 Kissする二人。ところが、テスの脳裏にマックスとリズのKissのシーンが映る。  「リズとKissしたのね。大丈夫よ、向こうへ行けば忘れるわ」 勝ち誇ったか のようにテスはマックスにそう告げて、部屋を出て行った。マックスは、苦渋に 満ちた表情をして立ちつくした。

ロズウェル郊外、マックスのジープをマイケルのパワーで崖の下へ落として炎上 させた。バレンティーが、見送りに来ていた。イザベルは、バレンティーに両親 へのビデオレターを託した。テスは、「さよなら、おとうさん」と言って別れ た。マックスは、「みんなを守ってやってください」と頼んだ。それに答えて、 バレンティーは「任せておけ、命に替えても守るよ。君たち四人にあえたことを 誇りに思うよ」 「ホントに」 「ああ」 そうして、エイリアンとしてふるさ との星へ向かう四人の姿を見送った。マックスにテスは寄り添い去っていった。

マリアの家では、マリアの部屋でマリアとリズがベッドに横たわり、うちひしが れていた。マリアは、気持ちが押さえきれず「これが現実なんて信じられない。 もう二度とマイケルたちに会えないなんて・・・」悲しみをどうすればいいのか 二人とも途方に暮れた状態。そんなところへ、台所の方からマリアママの声がし た。 「ラレック、ラレックっていったわ!!」顔を見合わせるリズとマリア。 急いで、台所へ行き物陰からそっと、マリアママの様子を伺う。 マリアママ は、台所仕事をしながら、叫びだした。「彼、私たちみんなを人質にして建物の 中に立てこもったのよ。あ〜、銃も持っていたわ。そうよ、私の娘に、銃口を向 けて静かにしろって脅したんだわ、あ〜」 何かを思い出そうとしているママ に、マリアは声をかけた「ママ、何言ってるの?」 その途端、ママは、態度を 変えた。今まで叫んでいたことを忘れたかのように、「マリア、あなたまだ起き ているの?ほら、リズもなんでうちにいるの?」 あっけにとられる、リズとマ リア。だが、その時、マリアママは台所のカウンターの天板を指でたたき出し た。トトトントトトントトトン・・・・・・。リズは、頭の中で、繋がるものが あった。それは、カイルもカフェでとっていた行動と同じだった。そう、アレッ クスもあの日、最後にあったとき、イザベルとの電話の最中にギターを指でたた いていた。同じリズムで。リズは、はっと気がついた。あのとき、ブロディーが 停電の夜、UFOセンターに立て籠もった時、マリアママが、「悪いけど、私は嘘 はつけないわ」と言った後で、テスがパワーを使って、マリアママの記憶を操作 したではないか!!そして、記憶を消した!! リズは、マリアに言う。「犯人 は、テスよ!!テスが、アレックスのことを操っていたの、それにカイルのこと も。とにかく急がなくっちゃ!!」 リズに即されるまま、マリアも急いで出か ける。二人が行った先は、バレンティー家だった。テスの部屋で、二人はカイル に説明している。カイルは、「そんな馬鹿な。操られた覚えはないぞ」 そう言 うカイルに、マリアは、「ママも、操られた間の自覚はないし、記憶も残らない のよ」 「だからって、部屋の中を見渡してみろったって・・・・・」 あきれた表情で、ガラスのコップで飲み物を飲みながら部屋を見渡した。すると、鏡台 の台の上を指でたたき始めた。リズは、「あなた、手がかりに近づいている わ・・・・」しっかりとした瞳で、カイルの行動を観察するリズ。カイルは、鏡 を見ながらコップを落とした。ガラスの割れる音。目を見張るカイル。テスのと ころに来ていたアレックスを思い出した。「君が、僕をラスクルーセスへ行かせ たんだ」そう言って泣き叫んでいたアレックスの姿。「二ヶ月間、僕の脳を操っ て、あの本を解読させたおかげで・・・・僕の脳は、グチャグチャだ。・・・・ もう、僕を操ることも出来ないんだろう・・・・・・どうして僕をこんなめ に!!・・・・・もう、おしまいだ!!」 テスは、アレックスにパワーを使っ た。 「やめろ〜〜やめてくれ〜〜!!」叫びながら、アレックスは床に倒れ た。それは、アレックスの死だった。そして、その後、荷物だと思ってアレック スの死体をテスに言われるまま車に乗せた。そんなことまで思い出したカイ ル!!目を見張り、自分のしたことに驚くカイル。そして、リズ・マリア・カイ ルは、急いでマックスたちの後を追い岩山へと急いだ。マリアの車で砂漠を疾走 する三人。間に合うかどうかわからなくても、間に合わせなくてはいけない。車 は全速力で岩山に着いた。しかし、グラニギスの入り口は、固く閉ざされてい た。岩の扉を叩きながら叫ぶ三人。そんな頃、グラニギスの中では、マックス・ マイケル・イザベル・テスが最後の乗り込みをしようとしていた。その時、マイ ケルが急に「一緒には行けない」とマックスに告げた。「繭から出て以来自分の 居場所を見つけようとしていた・・・・・その居場所は、地球なん だ・・・・・」そう言ったマイケルに、マックスは、「お前が一番帰りたがって いたのにな・・・・・」と言いながら、マイケルと抱き合った。そして、別れを 惜しんでいた。イザベルにも、地球に残って良いと伝えたが、イザベルは「私の 故郷はにいさんだもの・・」といって、同行すると告げた。そんな三人をみて、 テスは、「ねえ、急がなきゃ、もう、離陸する時間よ」とお腹に手をあてながら マックスに言う。

途方に暮れるリズたちの前に、扉が開いてマイケルが現れた。三人は、驚いてい るマイケルに叫ぶ。「犯人は、テスだったのよ!!」「なんだって!?」 急い で、グラニギスの内部へ入るリズ・マイケル・マリア・カイル。「アレックスの 脳を操って、殺したのは、テスよ!!」 カイルも、テスに妹のように思ってい たのに、裏切られた気持ちを伝えた。怒りに燃えるマックスの目。とにかく、グ ラニギスから出ようとするマイケルたちをよそに、怒りを隠せないマックスはテ スを詰問する。マイケルの「後三分だぞ」という声に頷いてテスに詰め寄った。  「君が殺したのか?」 「仕方なかったの、殺したくなかったけどああするし かなかった」 「なぜだ!!」 マックスの気を変えようとテスは、軽く言う。  「ねえ、もう時間がないわ。早く乗らないとグラニギスが離陸して・・・・」  しかし、マックスの気持ちは変わらない。 「何故、アレックスを殺し た!!」 観念したテスは、ハッキリと言い放つ。 「私がしてきたことを、あ なたに知られるわけにはいかなかったからよ」 「口封じのためにアレックスを 殺したのか!?」 「殺すつもりなんてなかった、でも、アレックスの脳が予想以上に衰弱していた、だから、ああん、もう、ねえ、そんなこと、もうどうでも いいじゃない!!」 「そんなこと!! どうでもいい?? アレックスの命は君にとってそんなことなのか!?」 「大事なのは、ふるさとの星に帰る事よ。 あたしは、あなたを故郷の星へつれて帰ることが出来たはずなのに、あなたは、 アンナくだらない女にたぶらかされて・・・・」 「彼女のことを悪く言うの は、よせ!」 「ほらね、すぐそうやってリズを庇うでしょ。どうして私のこと はそんな風に思ってくれないの?私はあなたの妻なのよ!お腹には子供もいるの よ!」 「妊娠したのも故郷へ帰るための作戦だったんだろう・・・? 何故、 そこまでして、テス、帰りたがる?」 「彼らは、私にとって敵ではないわ」  「取引したんだな、キバーと」 「いいえ、ナセドが取引したのよ。今から、40 年前に」 「取引の条件は? 答えるんだ!!」 「あなたの子供を連れて帰 り、あなた達三人をキバーに引き渡すこと」 「その後、僕たち三人はどうな る? 君のような女をかつては愛し結婚までしていたとはな」自嘲気味に言う マックス。それに対して、テスは、言い返した。 「あの頃のあなたは、偉大な 王だったもの。こ〜〜んな弱い男じゃなかった。」 マックスは、握り拳をテス に向けて、パワーを使おうとした。テスも負けてはいない。 「私を殺せば、子 供も死ぬわよ」 マックスは、躊躇した。そして、テスに手をかけなかった。  「行け。一人で、故郷へ帰れ!!」 そうして、テスは、一人でグラニギスの内 部へ入っていった。マックスは、その様子を見届けると、急いで外に出ようとし た。イザベルが、待っていた。外に出ると、みんなが待っていた。マックスは、 リズの手を取り、グラニギスの発進で崩れそうになる岩山から離れようと走り出 した。マイケルは、マリアの手を取っていた。安全なところまで逃げた、マック ス・リズ・マイケル・マリア・イザベル・カイルは、グラニギスが発進する岩山 を見つめた。ものすごい勢いで飛び出し、飛び立っていったグラニギス。見送る 六人。マックスにしがみつくリズ。そんなリズの腕を取り、「今まで、僕は多く の過ちを犯してきたけど、君を愛したことだけは、間違いなかった。 愛してい るよ、リズ」 マックスに寄り添うリズ。 マリアは、「私のために残るって決 めてくれたのね」 「ああ」 「ありがとう」 そして、マリアもマイケルに寄 り添う。 六人は空を見上げた。 「これからどうするの?」 イザベルがつぶ やいた。 「さあ、どうするか・・・・」 険しい顔のマックス。まだ、終わっ ていない・・・・・。






 
[ The Departure ] Review (感想)   
実はこの「裏切り」のエピ、ネタばれですでに見ていた私なのですが 英語やスクリプトの翻訳だけでは伝わらない細かな部分が 今回の吹き替えを通してすごく良く理解でたとともに 今回の吹き替えのほうが実際のセリフ回しよりも全体的に優しく感じました そんな中、何度見ても涙が出てしまうマックスとリズの別れのシーン・・・ 吹き替えになった分、言葉がすごく伝わってきてまたまた泣いてしまいました。 そして次々とテスのパワーによる洗脳が解けていく人達。 テスも妊娠して体が弱ったようなので、パワーも弱くなってしまっていたのか・・・ 確かにテスもグラニギスの出発前はかなり焦っていたような感じがしたし でも、洗脳が解けたおかげでアレックスを殺してしまったのはテスだということがわかるのだけれど マックスにすべてを打ち明けるテスは、「私はあなたを信じるわ」と言っていた時の テスとは別人のように感じてしまった マックスも全面的ではないにしろテスにコントロールされていた部分はあったのかな テスの言うように前世では、愛し合った二人だけれどマックスもテスも現世では それぞれの思いが違ってしまったんでしょうね それから、マイケルとマリア マイケルは、心の底からマリアを愛しているんですね マックスが言っていたようにマイケルが一番宇宙に帰りたがっていたのに そのマイケルが自分の居場所(マリア)を見つけ地球に残る決意をする 人を愛する気持ちはこんなにも人の心を変えるのですね しかし、テス一人が星に戻ったけれどナセドが交わした取引のとおり マックスのBabyが敵に引き渡されてしまうのでしょうか?

written by Kobuki




アレックス殺害の犯人・・・知ってはいたけど・・・やっぱり衝撃を受けた。あんなに可愛いくて、恋人を一途に思っているような少女が犯人とは、スゴイ展開でした。マイケルとマリアは、グッ仲が深まりスゴク素敵なシーンがあり大満足でした。リズとマックスは元のさやにおさまったけど、なんだか後味の悪い感じです。テスとナセドがマックス達を裏切りキヴァと取引していたとは・・・テスは前世の記憶を持ち、定めと言うだけでマックスに執着しているだけだったようにも思える。そして、全てが計画的に行われていたことにも驚きだった。利用されて、「脳がグチャグチャ」だと苦しみ泣きながら訴えるアレックスを見たときはショックだった。それを間違いとは言え殺害してしまったテス。その後始末が怖いですよ〜、トレーラーに衝突させたんですよ!なんと友人で肉親のようなカイルを洗脳し遺体を車に運ばせた・・・ゾッとします。テスには良心というものはないのでしょうか?バレた時も、とにかく、時間がないから星へ帰りたいという感じで、「仕方ないじゃない」と開き直ってました。私としては、マックスを一途に思っていた彼女なら、ここで彼だけには悪く思われたくないと「殺すつもりはなかったの・・ごめんなさい・・」とか言って泣き崩れて欲しかったですね(^^; だけど、彼女の口から出た言葉はマックスを罵る言葉でした。しかし、お腹の子のことが心配ですね?テス一人で帰ってキヴァに殺されないかしら?その子はどうなるのかな?疑問で一杯です。

written by neko



◇当サイトはフレームで作成しています。このページのみが検索された場合は下の画像をクリックして下さい

TOPへ
inserted by FC2 system